今、歯科業界ではこの「正しい噛み合わせ＝心身の健康」というものは、注目されていますし、多くの歯科医師が理解しているものでありますが、とても困ったことに治療に至るまでの経緯の部分で、患者様が大きな問題を抱えています。
分かりやすく言ってしまいますと、「自分の噛み合わせがおかしい」と患者様自身が感じなければ、治療に至らないということです。
人はズバリ！自分の噛み合わせのことしか分かりません。
自分の噛み合わせに対する、感覚や見た目がすべてです。
例えば私が見て、これじゃ上手く発音できないでしょう？しっかり咀嚼できないでしょう？とお話しできるようなレベルの歯並びや噛み合わせであったとしても、患者様にとってはその状況が日常なので、「当たり前」「普通」と思ってしまっている傾向が高いのです。
この問題を解決するのは、なかなか難しいのですが、何もおかしくないと思っていても、定期検診や虫歯治療の際に、歯科医師に相談してみるのが一番の解決への道かなと思っています。自分ではなんともないと思っていても、噛み合わせがおかしい場合がありますし、それによって身体不調が起こっているケースもあります。
